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中年男性がぽっこりお腹になる理由とその改善法とは?

食生活改善

中年男性の『ぽっこりお腹になる』原因のほとんどは、おなかの皮下脂肪ではなく内臓脂肪の増加によるものです。内臓脂肪の増加は高脂血症・高血圧・高血糖などの生活習慣病をもたらすことがわかっています。ぽっこりお腹になる理由とその改善法についてお伝えします。

ズバリ、糖質の摂りすぎ!

中高年になると基礎代謝量が低下するにもかかわらず、若い頃と同じ食事量である方が多くみられます。そうした方は糖質を多く摂取する傾向にあります。

糖質を多く摂取した結果、活動エネルギーとして消費されなかった糖質は中性脂肪となり体内に備蓄されます。

糖質とは何か?

私たちは小腸からブドウ糖を血液中に取りこみ、活動のエネルギー源としています。そして、そのブドウ糖の元となるのが糖質です。

糖質には次のような種類があります。

単糖類  果糖 ブドウ糖 (果物に含まれる)

二糖類  砂糖

多糖類  炭水化物(ごはん、パン、うどん、パスタ) いも類

これらの糖質は食物として口から摂取されます。つまり、果物や砂糖の多く含む清涼飲料水(コーラや缶コーヒー)、ごはん、パン、うどん、パスタなどを食べると消化酵素の働きでブドウ糖に分解され血液中に取りこまれ、活動のエネルギー源となります。

ブドウ糖と中性脂肪の関係

私たちの血糖値(血液中に含まれるブドウ糖の量)は一定に保たれています。基準は70~140mg/dlです。この基準より血糖値が高くなる、すなわち血液中のブドウ糖の量が多くなると膵臓からインシュリンというホルモンが放出され過剰なブドウ糖をグリコーゲンに変えます。これらのグリコーゲンは肝臓や筋肉に活動するためのエネルギー源として貯蔵されます。しかし、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられる量は限られています。

そこで、グリコーゲン化できなかった、余ったブドウ糖は中性脂肪となります。つまり、糖質を食物として過剰に摂取するとブドウ糖となり、大量に余ったブドウ糖は肝臓へ運ばれて中性脂肪へと変化するのです。中性脂肪が脂肪細胞として体内にたくさん貯蔵された状態が、いわゆる肥満です。

お腹まわりが皮下脂肪?内臓脂肪?の簡単な見分け方

体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。

皮下脂肪は二の腕やお尻や太もも・お腹周りにつきやすい脂肪です。女性ホルモン(エストロゲン)の関係で女性につきやすくなっています。

内臓脂肪は「内臓につく脂肪」ですが、正しい定義では「小腸を保持している腸間膜につく脂肪細胞」のことです。小腸は約6~7mの長さがあり、たたまれています。そのままでは不安定です。腸間膜という薄い膜で固定されています。この腸間膜に中性脂肪が貯蔵された状態が内臓脂肪です。

お腹に皮下脂肪が溜まっているのか内臓脂肪なのかを簡単に見分ける方法があります。

お腹の皮膚を親指と人差し指でつまむ方法です。

しっかりつまむことが出来た人は皮下脂肪型です。

皮膚がパンパンでうまくつまむことが出来なかった人は内臓脂肪型です。

内臓脂肪型の人は要注意です。

LPL(リポタンパクリパーゼ)働きで男性は内臓脂肪がつきやすい

男性はLPL(リポタンパクリパーゼ)働きで内臓脂肪がつきやすい傾向にあります。そして、加齢による基礎代謝量の減少により、中高年者は内臓脂肪が、よりつきやすくなっています。しかし、内臓脂肪はつきやすい反面、日々の食事内容を見直すことで燃焼されやすくなり、減らしやすいのです。

 

ぼっこりお腹にならないためには

果物に含まれる「果糖」や清涼飲料水に多量に含まれる「砂糖」を大量に摂取すると中性脂肪にかわり、内臓脂肪がつきやすくなります。

ごはん、パン、うどん、パスタなど炭水化物は「糖質+わずかな食物繊維」だと認識してください。
つまり、炭水化物を過剰に摂取することで、ぽっこりお腹になります。

私たちの脳は「甘い」イコール「おいしい」とプログラミングされています。

これは、脳に届く栄養素が血液脳関門という仕組みでブドウ糖のみ通過できることから起因しています。

太古の時代、人類は「甘いもの」を食べて飢餓を乗り越えてきました。

その「甘いもの」に対する誘惑を断ち切るためには、現代人は「糖質を過剰に摂取すると肥満につながる」という正しい認識を持つことです。

まとめ

中高年になると基礎代謝量が低下する。食事量に配慮しないと肥満につながりやすい。

糖質の過剰摂取が体内に中性脂肪を貯め込み、肥満につながる。

果物・炭水化物に糖質は多く含まれているので食事量に気をつけることが大切。

《参考》医者が教える食事術  牧田善治 ダイヤモンド社

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