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視野狭窄から回復したい!緑内障と長くつきあう方法とは?

健康寿命

 

網膜剥離手術は成功したものの、眼圧が上がり緑内障と診断されました。視野狭窄となった生活の実際と緑内障と長くつきあう方法についてお伝えします。

点眼治療以外にも眼に良いとされる療法を取り入れる

網膜剥離手術(網膜硝子体手術)により視力は上がったものの、できるだけ緑内障手術はしたくありませんでした。点眼治療は続けていましたが、残念なことに眼圧が高い状態が続きました。そこで、点眼治療以外にも眼に良いとされる療法を取り入れました。食事療法と気功でした。

眼に良い食品がある

食事療法ではある食品を毎朝、毎夕食で摂ることにしました。その食品が眼に良いとわかったのは、あるサイトの情報からでした。

貧乏でぐうたらな工学博士による緑内障克服物語

情報発信者である坪井利行さんは、緑内障治療法をご自身の体験を通じて開発された工学博士です。サイトやメールマガジンで独自開発された緑内障を克服するための自然治癒力向上法を紹介しています。

その食品を現在、毎日欠かさず摂取するようにしています。1年以上継続しています。視野欠損が劇的に回復したということは、残念ながらありません。しかし、目薬を医師から処方してもらうことなく、マスク着用で花粉の飛散する時期を乗り越えたりすることが出来ました。

私は毎年、春先になると花粉症治療の為、耳鼻科で点眼薬、点鼻薬、飲み薬を処方してもらっていました。すすめられた食品を毎日、摂取するようになってからは、花粉症対策として耳鼻科で処方された点眼薬、点鼻薬・飲み薬に頼らなくて済みました。

2017年からは、レンコンや甘酒が良いとされるので、その食品に加えて摂取をするようにしています。レンコンをすすめてくれたのは気功教室の先生でした。

気功との出会い

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気功は2013年から続けています。それ以前から興味・関心はあったのですが、たまたまネット上で近隣の都市に格安の気功教室が存在するのを知り、入門したのです。気功を習うには東京や大阪などの大都会にある気功教室へ多額の費用を負担して行かなければならないという先入観が私にはありました。

この教室は元高校教諭の方が定年退職後、開かれました。ご自身の健康維持のために中国推拿というマッサージ法を取り入れ、その後、気功を研究するようになったそうです。本場の中国で経験を積んだり、現在でも独自研究の日々を続けておられます。

先生は、難病や心の病のある方に対して自分が身につけた気功術が「人の役に立つ」「人助け」の精神で教室を開催されています。そのため教室維持にかかる最小限の費用のみ、参加者から徴収しています。

無料のボランテァ教室ではありません。有料です。一回の授業料は「野口英世さんが一枚」です。ありがたいことです。私は月2回行われる教室に都合をつけて参加しています。

しかし、仕事や家庭の都合で必ず毎月2回参加しているわけではありません。都合が悪いときは、メールでその旨を連絡しています。いつも先生は、気さくに「また、今度」「了解」と返信をしていただいております。参加に対しての強制や、無理強いは一切ありません。

私は、この教室に参加するまでは、気功という存在は書籍の中で「知識としての気功」でしかありませんでした。しかし、気功教室へ通うことで、「知識としての気功」から体験を伴った「実感できる気功」となりました。教室ではいろいろな方との出会いもあり、人生が好転しました。

気功のおかげで人間関係が好転

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気功はストレス解消になり、他者に対する寛容度を高めてくれました。それまでは、他者のささいな言動で、苛立ったり、怒っていましたが、怒りの感情を感じることが少なくなりました。そのことが、ひいては職場や家庭内における人間関係をも好転させてくれました。

眼に対しての劇的な効果というものは、正直ありません。しかし、気功を習うことで気持ちがゆったりと落ち着き、人生に対して明るい見通しが持てる、前向きに生きていける力を得ることができました。

眼圧を下げるための運動療法

右目の視野狭窄は進行していました。失明をしたくないので眼圧を下げるための方法を模索しました。規則正しい生活を送る、適度な運動、栄養バランスの取れた食生活を心がけました。

睡眠のゴールデンタイムとは

規則正しい生活を送るに関しては、午後10時以降の就寝を極力、慎みました。午後10時から午前2時までは「睡眠のゴールデンタイム」と言われています。成長ホルモンは就寝して約3時間後に分泌されます。決まった時間に就寝をすることで睡眠中に成長ホルモンの分泌が促進され、タンパク質の合成、代謝促進、疲労回復がなされます。

午後10時から午前2時までの間に睡眠を取ることで、十分な睡眠時間が確保され、翌日の活動に向けて体の細胞の修復が効果的に行われるのです。視神経も細胞で構成されていますので、再生が期待できます。

スロージョギングは走りながらのマッサージ法

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適度な運動はスロージョギングを取り入れました。サッカーをしていた関係もあり、走るのは全く苦になりません。逆に、「こんな楽な運動でいいのか?」と思うほど、楽に導入できました。

スロージョギングは、ゆっくり走る運動療法ですが、正しい方法ですることにより、余分な肉体的負荷やストレスから解放されとても気持ちの良いものです。走りながら出来るマッサージといえます。

過剰な水分摂取は眼圧を上昇させる

栄養バランスを取るため、アルコール摂取も一時期は控えました。しかし、アルコール大好き人間にとっては、口にしないのはさびしい時期でした。いろいろ調べた結果、焼酎なら良かろうと、解禁しました。しかし、反動でつい飲みすぎてしまいます。飲みすぎた翌日は眼圧が上がり、病院で点滴治療を行う場合が多かったです。

アルコールの過剰摂取はやはり、眼圧には悪影響を及ぼすようです。理由としてアルコールを過剰に摂取するとアルコールを分解するために体内に水分が必要になります。酔が回ることで体内の水分調節機能もうまく働かなくなり、水分を過剰に要求するようになります。アルコール摂取プラス水分の過剰な摂取へとつながります。そして、過剰な水分摂取が眼圧の上昇につながります。

ついに手術

2016年4月 緑内障の手術を行いました。点眼治療のみでは眼圧が下がる兆しがみえず、このまま眼圧が高い状態が続くと失明の恐れがありました。外科的な処置をせざるをえませんでした。

線維柱帯切除術(せんいちゅうたいせつじょじゅつ)とは

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私が処置された手術は線維柱帯切除術(せんいちゅうたいせつじょじゅつ)というものです。眼圧は眼の中にある水(房水)の量で決まります。房水がうまく眼球内より排出されない状態が続くと眼圧が上昇します。私がまさにその状態でした。

房水ができる量はほぼ一定なのですが、私のように眼圧が上昇する原因は房水が何らかの原因で眼球内よりうまく排出されないと、房水がどんどん溜まり、それにより眼圧が上昇するのです。眼圧の上昇は視神経を圧迫して壊死させてしまいます。

視神経の再生は現在行われている眼科治療では不可能です。ただし、iPS細胞(人工多能性幹細胞)による再生医療が実用化されるようになると視神経の再生治療に希望があるそうです。しかし、実用化までには、まだまだ時間がかかります。

主治医の診断による私の眼圧上昇の原因は

「網膜剥離を発症したことにより、その箇所が炎症をおこしやすくなっているのではないか」というものでした。

ネットで調べてみると、次のように説明がなされていました。

炎症により虹彩が癒着したり、線維柱帯の構造が変化し房水が流れにくくなります。

中村眼科 HPより引用

私の場合、網膜剥離手術(網膜硝子体手術)は無事成功したのですが、剥離した部分は炎症を起こしやすく、なんらかの原因で炎症を起こし房水が流れにくくなっていました。房水がうまく排出できないので眼圧が上昇、眼圧が高い状態が続くことにより視神経を圧迫、視野欠損に至りました。

手術後の経過

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緑内障の手術は次の2通りの方法があります。

・線維柱帯切除術

・繊維体切開術

私の場合は線維柱帯切除術のようでした。またも、「ようでした」と確信できない理由は執刀医から手術に関して詳しい説明をうけたのですが、私の医学的な知識では「バイバスの手術を行います」という理解しかすることは出来ませんでした。

バイパスは3年しかもたない?

「緑内障手術」「バイパス」というキーワードからネット検索をしてみたところ、「線維柱帯切除術」という特定をしています。

「線維柱帯切除術」では

眼圧が安定するまで眼球マッサージやレーザーによる縫合糸の切開、結膜の再縫合などさまざまなメンテナンスが必要です。

神戸海星病院 HPより引用

私は手術後、そうしたメンテナンスは全くしていません。線維柱帯切除術ではなかったのか?と思いました。しかし、別な情報では

最近では、インプラントと呼ばれる装置を置くことにより手術時間の短縮(30分程度)と安全性と長期的な眼圧下降効果が期待できるようになりました。

大沢眼科・内科 HPより引用

私は、手術後の心配として

「バイパスを作っても人間の持つ自然治癒能力によりバイパスの通路が塞がれてしまう。だから緑内障手術をしても3年くらい経つと再手術の必要がある」

と思っていました。

この記事を読むことで、パイパスは3年以上持つことがわかり、再手術の必要もなく安心しました。

手術時間も30分程度の短時間のものでした。手術後は病院に一泊しましたが、日帰りも可能でした。翌日の診察が早朝だったので、遠方の私は入院を選択しました。近隣で交通手段がある方は日帰りで緑内障手術は可能です。

手術後の経過は眼圧の上昇もなく、安定しています。点眼は「ルミガン」と「ブロナック」の2種類が処方されています。

ルミガンは眼圧の上昇を防ぐための点眼薬です。1日1回、朝にします。

ブロナックは非ステロイド性の炎症を防ぐための点眼薬です。1日4回 朝、昼、夕、夜します。私の場合、朝は必ずしますが、昼、夕、夜は「目が疲れた」「目が乾燥した」と感じた時に点眼をしています。必ず4回はしていません。それでも、眼圧は安定しています。

緑内障と長くつきあう方法

右目の視野(イメージ図)

現在の状況を把握する

現在の私の右目の視野の様子をご覧ください。眼科医で測定されたデータを基に再現してみました。右目の約3/4は視野が欠損しています。幸い、左目はよく見えているので両眼では日常生活にさほど支障はありません。車の運転も大丈夫です。(2017年6月現在、運転免許更新の視力検査もパスしております。)

右目の視野がかなり狭くなっているのがわかります。日常生活にさほど支障はありませんが、遠近感がつかみにくくはなっています。ソフトボールのゴロキャッチやけん玉、卓球をした場合にほとんど片目でプレーしている状態なので遠近感がつかみにくくはなっています。

競技者としてプレーするのは年齢的にも無理になっています。しかし、レクリエーションでスポーツを楽しむことは十分可能です。失われた視野を嘆くのではなく、今ある状態で出来ることを工夫しながら、視野欠損と付き合っていきます。

「視野欠損を回復したい!」とは思いますが、失われた視神経の回復はiPS細胞を移植する等の治療法が実用化されるまで待たねばなりません。iPS細胞の臨床への実用は研究者の方々の努力で近未来においては実現できると考えていますが、それがいつ実現できるのかはわかりません。

精神的な安定が大事

緑内障は視野欠損によるストレス、失明に対する恐怖感があります。傷ついた視神経を回復して以前のような視野を取り戻したいと思うことはしばしばです。

iPS細胞による緑内障治療には期待をしています。しかし、現在にないものを、ねだっても仕方ありません。現実を見据えて出来ることをする。それが、私の場合、生活習慣の見直し、運動療法(スロージョギングや気功)、食事療法でした。

運動好きの私にはスロージョギングや気功は、緑内障治療のためというよりもストレス解消にとても役立っています。ストレスを貯めない生活は、ささいな事で感情的にならないといった精神的な安定を招きます。それは結果的に、眼圧の上昇を防ぐことにつながります。

これから(まとめ)

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緑内障治療で点眼による眼圧コントロールができない場合は失明を防ぐために外科的手術を行う。

視野欠損をマイナスととらえるのではなく、現実として受け止める。

緑内障に対する理解を深め、生活習慣の見直し、運動療法、食事療法を行う。

アルコールの過剰摂取は眼圧の上昇を招くので注意する。

自分に適したストレス解消法をみつけ、精神の安定を図る。

幸いなことに眼圧は安定して視野の欠損も進んでいません。この先、私は緑内障と長くつきあっていかなければなりません。失った視野は元に戻らないかもしれませんが、あきらめずに運動療法、食事療法は続けていきます。

明るい光がきっと射し込むことを信じて。

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