私は,長年教師として働いてきました。
教師という仕事は,やりがいもありますが,同時にストレスも多くあります。
授業や学級経営,生徒指導や保護者対応,学校行事や部活動,そして職員室での人間関係など,気が休まる暇がありません。
そんな中で,自分の時間や趣味もなかなか持てず,疲労が溜まってしまいます。私もそうでした。
でも,ある時から,自分の働き方や生き方を見直すようになりました。
それは,自分が疲れてしまっては,生徒や同僚や家族にも良くないと気づいたからです。そして,少しずつでも「元氣な教師生活」を目指すようになりました。その結果,仕事もプライベートも充実するようになりました。
この記事では,私が実践してきた「元氣になる教師生活のコツ」をお伝えします。
参考になれば幸いです。
仕事とプライベートのメリハリをつける
仕事とプライベートのメリハリをつけると,仕事の効率が上がり,自分の時間も増えます。
教師は仕事が終わらないと感じることが多いです。授業準備や採点や書類作成など,やらなければならないことが山積みです。そんな時には,仕事とプライベートのメリハリをつけることが大切です。具体的には,以下のようなことを心がけましょう。
仕事の優先順位を決める。
締め切りや重要度に応じて,やるべきことを順番に整理しましょう。そして,その日にできることだけに集中しましょう。無理に全部やろうとしないでください。
締め切りを守ることは大切です。しかし、締め切りまでに出来なくても相手に迷惑をかけない場合も多いのです。
締め切りが守れそうにない場合は、事前に「状況説明」をすることで、延期できるケースもままあります。
普段からの連携が大切です。
仕事の時間と休息の時間を決める。
仕事は無限にありますが,時間は有限です。だからこそ,自分で仕事の時間と休息の時間を決めましょう。例えば,学校では8時から17時まで仕事をすると決めたら,その時間で仕事を済ませるように作業する内容を精選します。そしてタイムスケジュールを組み、タスク化します。
タスク化したら、集中して作業をこなします。
休息の時間は適宜、とりましょう。私の場合は、コーヒーを飲みます。
気分転換をすることで、疲労感を取り除き、能率アップにつながります。
自分の時間を作る。
仕事だけではなく,自分の時間も大切です。自分の好きなことや楽しいことをする時間を作りましょう。趣味やスポーツや読書など,何でもいいです。自分の時間を作ることで,気分転換になりますし,ストレス解消にもなります。
わたしは体を動かすことが好きなので、ソフトボール練習や試合出場が気分転換になります。
自分のために使える時間があるということは,幸せなことです。
学校外での人間関係を構築する
学校外での人間関係を構築すると,職場環境を客観視することができます。また,支え合える仲間ができます。
学校外での人間関係を構築することは大切です。具体的には,以下のようなことを心がけましょう。
相手の立場や気持ちを理解する。
人はそれぞれ違います。考え方や感じ方や価値観など,さまざまな違いがあります。その違いを認めて,相手の立場や気持ちを理解しましょう。
毎日の職務に追われると、どうしても視野が狭くなります。
相手の立場や気持ちに無理解になりがちです。
学校外での人間関係を構築することで、違う視点から、自分の職場環境を分析することが可能になります。
積極的にコミュニケーションをとる。
人間関係は,コミュニケーションが鍵です。積極的にコミュニケーションをとりましょう。
話すだけではなく,聞くことも大切です。相手の話に耳を傾けて,共感したり励ましたりすることは大事です。
人間の心理として、「(自分の存在を)受け入れてくれた」(受容)・「自分の話を聴いてくれた」(傾聴)・「自分の話に共感してくれた」(共感)してくれる相手に対しては心を開くのです。
教師として、「受容・傾聴・共感」は対人関係を良好に維持するためには、必須の「技術」です。
協力し合う。
教師は一人ではできない仕事です。協力し合うことが必要です。協力できそうな人や、協力してもいいなと思う人を職場で見つけましょう。
そうした人を見つけたら、日常の何気ない話題を取り上げて、話をしましょう。まずは、仲良くなることです。
気軽に頼める、そういう人を見つける。
職場の愚痴や不平不満でも、もちろん、かまいません。
人間は、本音を言うことで、心のバランスをとっています。
「建前」や「きれいごと」ばかりでは、疲れます。
職場での嫌なことを、本音で話すことができる。
そうした会話ができるようになる。
それが協力体制をつくる基礎となります。
まずは、基礎を固めましょう。
これらのことを実践することで,ストレスが減ります。人間関係が良好だと,気持ちが楽になりますし,仕事もスムーズに進みます。また,支え合える仲間が増えます。
仲間がいるということは,心強いことです。
あなたの得意分野や興味は「自分の個性や魅力」だと認識する
あなたは何が得意ですか?何に興味がありますか?
得意分野や興味は,自分の個性や魅力です。
得意分野や興味を生かすことで,仕事にやりがいを感じるはずなのですが
、現場の些細なルールでがんじがらめに「自由度」がなくなっている。
それが、現状だろうと推測されます。
自分の得意分野や興味に関する授業をしたり,部活動を指導したり,学校行事を企画したりすることで、本来、初任の先生は輝きます。
初任の方が「がんじがらめの状態」の中、自分の得意分野や興味を活かしたり,仕事が楽しくなることは、至難の技だろうと思います。
しかし、得意分野や興味は,「自分の強み」です。
自分の強みをまずは、認識しましょう。
学び続ける姿勢を持つ
教師は,学び続けることが求められます。教育は常に変化しています。教育法やカリキュラムや教材など,さまざまなことが変わっていきます。また,生徒も常に変化しています。生徒のニーズや悩みや問題など,さまざまなことが変わっていきます。そんな中で,学び続ける姿勢を持つことが大切です。具体的には,以下のようなことを心がけましょう。
最新の情報や知識を入手する。
教育に関する最新の情報や知識を入手することで,自分の教育観や教育方法を見直すことができます。
最新の情報や知識を入手する方法はいろいろあります。例えば,SNSや書籍や雑誌などで調べたりできます。
興味が沸いた研修会や勉強会に実際に参加してみましょう。
まずは、行動してみましょう。
きっと、刺激を受け、前向きな気持ちになります。
自己反省や自己評価をする。
自己反省や自己評価をすることで,自分の教育実践の改善点や課題点を見つけることができます。自己反省や自己評価をする方法はいろいろあります。
例えば,授業日誌などで振り返ったり,生徒との関わりを日記風に綴ったりすることで、自分自身のありようを客観的に振り返ることができます。
日記としてFacebook、TwitterやNoteを活用しても良いでしょう。
個人情報を流すことはご法度ですが、現状をつぶやいたり、話をしたりすることで、応援を得られたり、時には適切なアドバイスを受ける場合もあります。
SNSを上手に活用しましょう。
目標を持つ。
目標を持つことで,自分のモチベーションを維持できます。
何かの資格を取得したり,普段の業務とは全く関係がないスキル習得を目指します。
例えば、国家試験への挑戦やブログ運営のスキル獲得・マーケティング・プログラミング・webライティング・投資などのスキル獲得です。
資格取得や各種スキル獲得は自信となり、結果、日頃の業務の効率アップへ「見えない力」となって、反映されます。
心身の健康を大切にする
教師は,心身の健康を大切にすることが必要です。教師は,精神的にも肉体的にも負担が大きい仕事です。ストレスや疲労が溜まると,心身の不調や病気になりやすくなります。そんな時には,心身の健康を大切にすることが大切です。具体的には,以下のようなことを心がけましょう。
食事や睡眠をしっかりとる。
食事や睡眠は,心身の健康の基本です。食事は,栄養バランスの良いものを摂りましょう。野菜や果物や魚など,ビタミンやミネラルやオメガ3脂肪酸などが豊富なものを選びましょう。
また,食べ過ぎや飲み過ぎは避けましょう。
睡眠は,質と量の両方を確保しましょう。睡眠不足は,免疫力や集中力や判断力などに悪影響を及ぼします。また,睡眠前には,スマホやテレビなどの刺激を避けて,リラックスできる環境を作りましょう。
運動やリラクゼーションをする。
運動やリラクゼーションは,心身の健康の促進に効果的です。
運動は,有酸素運動や筋力トレーニングなど,自分に合ったものを選びましょう。運動は,血行や代謝を良くし,ストレスホルモンを減らし,エンドルフィンを分泌させます。
リラクゼーションは,マッサージやヨガや瞑想など,自分に合ったものを選びましょう。リラクゼーションは,筋肉や神経をほぐし,呼吸や心拍数を落ち着かせます。
医療機関やカウンセリングなどの利用を検討する。
心身の不調や病気がある場合は,早めに医療機関やカウンセリングなどの利用を検討しましょう。自分で解決できないこともあります。プロの助けを受けることは恥ずかしいことではありません。自分のためにも,周りの人のためにも,適切な対処をしましょう。
これらのことを実践することで,心身の健康が保たれます。心身の健康が保たれると,病気になりにくくなりますし,元氣に働けます。
まとめ
仕事とプライベートのメリハリをつけると,仕事の効率が上がり,自分の時間も増える
学校外での人間関係を構築すると,職場環境を客観視できる。そして,支え合える仲間を得ることができる。
自分の得意分野や興味は「自分の個性や魅力」だと認識する。
目標持つと,教師としてのスキルが向上し,自信がつき、前向きな気持ちになる。
心身の健康を大切にすると,病気になりにくく,元気に働ける
これらのコツは,言うは易く行うは難し、です。
でも、
あなたが「元氣な教師」になれることを,心から願っています。